言葉で取り決めていない決まりやルールを察知する事が苦手。また相手の表情や身振り、声のトーンから、気持ちを察するのが苦手。その為、冷たい子、意地悪な子、変わっている、と思われ、叱責されたり怒られる事で、自己肯定感が下がってしまう。
表情カードで、表情と感情を結びつけて覚えていく。表情が意味するものを覚え、正しい行動を教わり、定着させていく。
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚といった感覚に偏りがあり、感覚過敏や鈍感により、ストレス を強く受ける子がいる。
それぞれの特性に合わせた対策が必要
視覚過敏→他人は気にならない窓からの夕日がチカチカして、指導、勉強に集中出来ない。
★窓を閉めて電気をつけてあげる
聴覚過敏→早口の人の話が聞き取り辛かったり、外の雑音が気になり、人の声や音を選び取れない。
★音を遮り、ゆっくりと話す
多動。手足をそわそわ動かしたり、じっと座っていられない。しつけの問題にされがちで、ふざけている等、叱責・否定される事も多い。
手足がそわそわする子には、ハンドスピナーやストレス解消ボールを持たせてあげる。授業中や机に向かう場面で有効。また、授業や指導の際は小休憩をマメに入れ、外へ出られる時間(自由) がある事をあらかじめ伝えておく。
※動いたり発散しても良いんだと気持ち的余裕を持たせる。
衝動。過度なお喋りや質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い。目に入ったものにすぐに気を取られる。
答えを口走ってしまう子へは、説明や質問を短くまとめ、タイマーなどで集中時間とお喋り時間を決め、繰り返し慣らしていく。5分集中して1分お喋り等。また、視覚的に刺激になりやすいも の(おもちゃやゲーム、タブレット等)は見えない所へしまい、本棚や小物等にも布を被せ、目に入るもの(刺激)を減らす。
例:3/24 60分スケジュール
単語系SPを音読
→口頭テスト
テキストSP
大問1
大問2
大問3
テキストSP
大問1
大問2
大問3
応用問題1
応用問題2
ディスレクシア(読み) 音読が苦手。音読が出来ても、その内容を理解するのが困難であったりする。
見え方例
視力が正常でも、読み書きになるときちんと見えていない場合もある為、ビジョントレーニングをしてみるのも〇。(目の筋力強化) また、文章に区切りをつけて読みやすくしてあげたり、用語を抜き取り、絵にしてあげることでイメージしやすくしてあげる。指導の場合は、読ませるよりも読んであげたり説明は口頭や絵にする等、子に合わせた対応で自信をつけるのが大切。
読みやすくする例
わたしは / きょう / ピアノを / ひきました。ディスグラフィア(書き) うまく字が書けない 、板書にかなりの時間がかかる、鏡文字を書いてしまう等がある。※その他、個々によって多岐にわたる傾向がある。
書き方例
うまく書けない場合、文字を形として覚えるのが苦手で、絵として捉えている可能性がある為、習字のような止め・ハネが分かり易い”筆”で書く練習(読む)をしたり、細い鉛筆ではなく太い鉛筆で3B等の濃い鉛筆を使ってあげる。また板書せず写真に残したり、漢字を書く際は部首ごと に説明しながら書いたり、左から書くよ、右にこれを書くよといって左右の意識を持たせながら書く練習をしてみる。
ディスカリキュア(計算) 数字の大小が分からなかったり、簡単な数字や記号が理解出来なかったり、図形・グラフが絡む文章問題が苦手。
普段の生活から数を意識させ、3つ持つよりも5つ持った方が重い、等から、重いという感覚と数の大小を連動させてあげる。また、文章問題を絵や図に変えて視覚的に問題を理解させたり、九九などは口で言って覚えるよりも、表を用いて視覚的に覚える方が得意なケースもある為、その子にあったやり方を見つけてあげる。