Aさんの場合 指導期間:小学生〜中学卒業まで
けんた先生
■ 指導開始〜現在もしくは終了までの様子
祖母と2人で住んでいて、最初から明るい子でしたが、ご家庭が複雑でご両親と問題が起きた時は授業にならないことも多々ありました。その時はお婆様とお話だけして帰ったり、3人で色々なお話だけで帰ったりもありました。お婆様からはよく感謝のお手紙を頂いていたのですが、そのうちAさんも手紙を書いてくれるようになりました。(授業できなかった謝罪と次は頑張りますとの内容でした)
■ 最初工夫したこと
最初は勉強よりも話し相手になることを念頭に伺っていました。(保護者様には了承済み。)ご家族以外でも話せる人間がいるということで、外の世界と繋がりを持てるという自信になればいいなと思っていました。また、授業を受けていないので説明に多くの時間を費やしました。
■ 難しいと感じたこと
ずっと学校に行けていないので机に向かう習慣がなく、勉強も大嫌いでした。少し勉強した後こちらから休憩を促し、違う話題を振り、気分を変えながらゆっくり進めました。
■ うまくいったと感じたこと
指導中は勉強以外の話が多かったが、そのおかげですぐに打ち解けてくれて、指示には素直に従ってくれました。宿題も少しづつですが、するようになってくれました。
Bさんの場合 指導期間:中学生〜中学卒業まで
けんた先生
■ 指導開始〜現在もしくは終了までの様子
最初笑顔はかろうじて見せてくれていましたが、口数は少なく、学校に行けなくなり勉強がかなり遅れていて不安でいっぱいの顔でした。指導を開始し、様子を見ながら高校の話も少しずつ話題に入れていくようにし、少しずつ打ち解けてくれて、自分の話もしてくれるようになりました。伺う前は、お母様がBさんに高校進学の話を聞いても何も答えてくれなかったようでしたが、伺い出してから進学の話し合いができたと喜んでおられました。ほとんど家庭教師の授業が休みになることはなく、学校は卒業まで通えなかったけど、無事高校には進学できました。中学でいじめがあり、加害者の生徒が全日制に進学するため、全日制は絶対に嫌ということで定時制に進学しました。
■ 最初工夫したこと
Aさんと同じです。
■ 難しいと感じたこと
不登校になり、学校の話題にかなり敏感になっていましたが、本人の気持ちを高校進学に向けさせたかったので「高校」「学校」などのフレーズを会話の中に盛り込むときにBさんの様子を確認しながら言葉を選び、内容のボリュームに気をつけました。
■ うまくいったと感じたこと
学校の定期テストや実力テストは全然受けていなかったので、そのテストを預かり指導中に実施することで、他生徒と同じように勉強が進んでいるという実感を与えられたと思います。🌟中学には卒業まで通えなかったけど、高校は進学できた!
Cさんの場合 指導期間:中学生〜高校卒業まで
かおり先生
■ 指導開始〜現在もしくは終了までの様子
指導開始時は中学生でした。進学して高校生になったが、1年の終わりくらいから学校を休みがちになり、結果辞めてしまいました。が、大学には行きたいという希望があり、通信に通い、高卒認定試験を受け大学入試の勉強を続けました。病気で一度は受験を諦めたのですが、次また頑張りたいとのことで継続し、無事合格致しました。
■ 最初工夫したこと
最初は普通に学校も行っていましたので特に工夫は考えておりませんでした。他生徒とと同じく高校進学に向けて受験勉強をしておりました。
■ 難しいと感じたこと
高卒認定試験や大学入試科目で私が今まで取り扱ったことのない科目が必要になった時に難しく感じました。できる限り問題を集め、答え合わせができるくらいは私も一緒に勉強しました。
■ うまくいったと感じたこと
取り扱いのなかった科目も一緒に勉強するね、と共感を与えれたことで、1人ではないという気持ちになってもらえたと思います。