今日は 香川県高松市の小6男子のお宅へ訪問しました。
担当しているのは社会人講師の先生。
真面目に見てくれてはいますが、
“成績が変わらない状態”が続いているということで、
ご家庭から相談をいただきました。
訪問すると、
最初は布団を敷いて寝ていて、
ぼくの姿を見るやいなや、
急いで布団を片付けて勉強姿勢に。
「あれ?普段こんな感じなの?」
と先生に聞きたくなるほどのギャップ。
でも、その後の行動で、
彼の“本来持っている力”がよくわかったんです。
■ 布団を片付けたあと、まさかの“気遣い力”
布団をしまい終わった後、
ぼくに向かって、
「ここ座ってください」
と椅子を持ってきてくれました。
気遣いができる。
状況を読む力がある。
つまり、
認知能力の全てが低いわけじゃない。
この時点で
「伸びる子の特徴を持っている」と感じました。
■ WISCを確認して見えた“根本原因”
保護者からWISCの検査結果も見せてもらいました。
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言語理解:60台(弱め)
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処理速度:90前後(平均)
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ワーキングメモリ:やや弱め
言語理解だけが下がっているタイプ。
これが高松市のテスト(文章量が多い)と相性が悪い。
文章が理解できない → 問題文がつかめない → 手が止まる → 成績が変わらない
という典型的な流れが見えてきます。
ちなみに、
行動を見ていても、
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気遣いはできる
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状況判断はできる
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処理速度も悪くない
だからこそ、
“言語理解が足を引っ張っている” という仮説が確信に変わりました。
■ 今の指導が「進めているだけ」になりがちな理由
社会人講師の先生も一生懸命なのですが、
授業を見る限り、
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ページを進めている
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ワークを解かせている
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間違いを直している
という“表面的な対処”に近い状態。
これは一般的に起こりやすいことで、
講師が悪いわけではありません。
ただ、
言語理解の弱さを改善しない限り、
どれだけ問題を進めても根っこが変わらない。
■ 今後の改善の軸:言語理解 × ビジョントレーニング
言語理解を伸ばすには、
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語彙力の底上げ
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文の構造をつかむ練習
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音読の質の改善
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ワーキングメモリの向上
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自分の言葉で説明する練習
など様々なアプローチがあります。
が、今日のケースでは
ビジョントレーニングを基盤にした方法が最適 だと判断しました。
理由:
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視覚認知 → 言語化のプロセスが弱い
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ストーリー理解に時間がかかる
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“見え方・聞こえ方”の調整が必要
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思考の整理がうまくいっていない
これらは全部、
ビジョントレーニングで土台を整えられる部分です。
ビジョントレーニングを入れると、
言語理解の器が広がる=学習全体の伸びに直結する。
■ 今日の結論
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小6男子(高松市)
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言語理解60台だが、気遣い・処理速度は高め
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だから伸びる可能性は十分ある
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ただし“問題を進めても意味がない段階”
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言語理解 × ビジョントレーニングで根本改善を狙う
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指導方針を一度立て直す必要あり
家庭教師のゴールでは、
こうした WISCに基づいた学習設計 や
ビジョントレーニングの専門提案 が可能です。
引き続き、このご家庭をフォローしていきます。
■ 高松市で学習に伸び悩む子を持つ保護者へ
言語理解・集中力・不安感など
「実は課題の本質が見えていない」ケースが多い地域です。
高松市全域で訪問・オンライン対応しています。
家庭教師のゴール(香川・高松市対応)
https://k-goal.net/